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結納について
 

”日本の美を受け継ぐ幸せのかたち、結納”

”日本の美を受け継ぐ幸せのかたち、結納”
 ふだんは特別に意識しなくても、なにかの節目には自然に思い出す日本の習わし。古きよき伝統に触れるとき、凛とした清らかな気持ちになるのは、なによりも私たちの中に長い時をかけて受け継がれてきた日本人の美意識、そして日本人のこころが息づいているからではないでしょうか。
 結納は、「結婚」という大きな節目を前に、二人の気持ちを初めて公にする美しいしきたりです。
儀式というと大上段に構えてしまうかもしれません。
 
でも、結納の過程をひとつひとつ進めていくうちに、時代を超えて変わらない結婚へのひとつの思いが感じられるのではないでしょうか。

 幸せになりたい、そしてなろうと決意する二人の思い。そんな二人を見守るかけがえのない人たちの思い。

 結納の儀式美の中には、そんないちずな思いがこめられ、それをかたちにしたものが結納用品なのです。ひとつひとつの品に託された深い意味を知れば、いっそう強く絆が結ばれることでしょう。

 幸せになりたい、そしてなろうと決意する二人の思い。そんな二人を見守るかけがえのない人たちの思い。

 結納の儀式美の中には、そんないちずな思いがこめられ、それをかたちにしたものが結納用品なのです。ひとつひとつの品に託された深い意味を知れば、いっそう強く絆が結ばれることでしょう。





 

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結納品とは

  結納品とはそもそも…

 
<><><><><>結納の起源は今から約1400年前。
仁徳天皇が后を迎える際に贈り物をしたことが起源とされています。
結納の作法は室町時代に整えられ、庶民の間に広まったのはなんと
明治時代。
庶民が結納を行うようになるまで、数百年の時間がかかっているのです。

結納とは、つまり「婚約式」のことです。
結納当日、婿方は「小袖」「帯」、嫁方からは「袴」を中心とした贈り物を
用意します。
「帯」は妻としての貞淑な精神を表し、「袴」は夫としての節義の精神を
表しています。
これらを取り交わすことで、夫婦の永遠に変わらない愛情を誓う――
これが結納の意味なのです。
現在「小袖」「帯」「袴」はそれぞれ「小袖料」「帯地料」「御袴料」として、
結納金を包む袋に記される名に名残を留めています。


 

結納のここが知りたい!

  〜まずはあいさつに行こう〜

 
あなたが男性で、結婚の申し込みをしてOKをもらった場合、
次は当然彼女の親にあいさつに行かなければなりません。
近年は先方の家を訪問するのではなく、互いの家庭が外で「お食事会」を…というケースを多いようですが、どちらにしても必要になるのが
「手土産」です。この場合、羊羹など“切る”ものは避けてください。
きちんと結び切りの「外のし」を付けて、風呂敷に包んでいくのが
正式な作法です。

いざ先方の親と対面しましたら、まずは自己紹介。
その後、あまり間を置かずに本題に入るのが良いでしょう。
言い出せずに間を置いてしまうと、ズルズルと世間話が続いてしまいます。
ドラマのように「お嬢さんをください!」などと意気込む必要はありません。
丁寧にハキハキと。そして大事なのは「将来自分たちはこうしたい」という
展望を伝えることです。
こんな家庭を築きたい、しばらくは共働きだが子供が生まれたら
こうしたい、など。
先の見えない相手には、先方の親も不安を感じてしまいます。


 

結納品について

  結納品の必要性

 
本来、結婚という社会的契約を締結するためには、
区切りとしての「式」が必要です。
2人だけの話ではなく、互いの家の問題でもある結婚。
結納や結婚式などの両家が一堂に会する機会を設けることは、
その後の2人の生活を順調に進めるためにも重要です。

結納には、お互いの経済的基盤や社会的責任を確認する
という役割があります。
これらの「儀式」は、おそらく2人が初めて乗り越える困難の1つです。
しかし結婚生活がスタートする前に、そうした困難を乗り越えることは
必ずや2人の糧となることでしょう。


 

結納のここが知りたい!

  〜両家のごあいさつ〜

 
男性が女性の親にあいさつに行ったその後は…
両家の親同士の出番です。
顔合わせにふさわしい場を設けましょう。
男性側が女性の実家を訪ねるのが正式な作法となります。
しかし、近年では食事会という形で両家顔合わせ、というケースが
増えているようです。
この際に気を付けておきたいことは「男性側がリードを取ること」です。
とは言えがむしゃらに仕切ってしまうわけではありません。
結婚する2人を通して、あらかじめ女性の親について
リサーチしておきましょう。
外で顔合わせを行うのであれば、食事の趣味・嗜好などの
リサーチは必須。
場所の予約なども男性側で行ってください。
もちろん肝心のあいさつは丁重に行うべきですが、
必要以上に改まることはありません。
落ち着いてごく常識的に、女性の親へ結婚を承諾してくれたことへの
お礼を述べてください。
結婚は本人同士のものでありながら、同時に家と家のつながりを
築くことでもあります。
親同士も仲良くやってこそ、
本当に幸せな家庭を築くことができるはずです。


 

結納に必要なものは

 
結納に必要となる「結納品」。
実は地方によってその品目は多少異なってきます。
見当違いのものを送ってしまわないように、あらかじめ
両家の親に確認を取ってください。
専門店にて色々なタイプの結納品が販売されておりますので、
それを利用するのが一番良いでしょう。
もちろんわからないことはどんどん店員に質問してしまいましょう。

◆仲人さんは?
本来の結納とは、仲人が間に立って両家を往復し、
段取りをつけて行うものです。
男性側の結納品を女性側の家に届け、女性側からは受書と
結納品を預かり、男性側の家に納めます。
時間・手間・労力がかかるものの、正式な結納はこのように行います。
しかし、現在では特定の仲人を立てずに両家が一堂に会して行う方式の
結納が主流です。
両家が結納品を持参し、午前中からお昼頃にかけて行うのが良いでしょう。


 

結納のここが知りたい

  〜結納についての考え方〜

 
「結納は省略でも構いませんから…」

こうした言葉を女性側の家からいただいたと仮定します。
この言葉をどう捉えますか?

日本は「本音」と「建前」の言葉を使う国。
言葉通りに「では結納は省略でいいか」などと考えていると、
式間近になってから「やはり…形だけでも結納を…」といった話が
女性側の家から持ちかけられることがほとんどです。
非常にばつの悪い思いをしますし、結納の価値も半減してしまいます。
また男性側から「簡略でもよろしいですか?」などと
尋ねることは避けましょう。
女性側としても答えにくい質問です。
結納は男性側の家の「気持ち」を示すものなのです。
ある程度は男性側主導で進めてしまうくらいで丁度いいでしょう。
また簡略化する際にも、「あまり大層なことはできませんが…」「簡単ではありますが、形ばかり…」といった謙虚な態度を取るのがベターです。


 

結納品が求められる理由

 
「どうせ結婚式をするんだから、結納は別にいいんじゃないの?」
という風に考えていらっしゃる方も多いことでしょう。
さまざまな考え方がありますし、経済的な理由などで結納まで
行うのは難しいというケースもあります。
仮に結婚する2人に親・親族がいない、というのであれば、
結納はなくとも問題はないかと思われます。
しかし現代、そのようなケースはごくまれでしょう。
これまで自分たち2人を育んできたのは、社会であり、親です。
そうした感謝すべき周囲に対して婚約を発表し、
かつ認めてもらうという大切な行事――それこそが結納であると言えます。
互いの家族にとっても大きな節目となることは間違いないでしょう。

また結納は先祖代々伝わってきた儀式です。
社会に対して婚約を宣言するという意味がある以上、その社会の
持つ伝統を尊重することも必要です。
結納にはさまざまな結納品が必要となりますが、
それらの1つひとつに古来からの意味が宿っています。
自分たち2人を育んでくれた風土に対して礼を尽くす意味でも、
これらをないがしろにすることなく、
正式な結納品を揃えた上で結納を行いたいものです。


 

結納のここが知りたい!

  〜結納金の相場って?〜

 
誰もが気になるのは「結納金はどのくらい納めるべきなのだろう?」という点ではないでしょうか?
実際その金額には大きなバラつきがあり、その時期の世相や景気が
大きく影響しています。
とはいえ大まかな目安は存在します。
たとえば平成15年度のデータによると「100万円…56%」「51〜99万円…25%」
「101〜150万円…9%」…といった数字が挙がっています。
やはりキリのいい数字ということで 100万円を結納金として
納めるケースが多いようです。
ただし、見栄を張ってその後の結婚生活に影響が出るほどの金額を
包んでしまうのは本末転倒です。
結納式を行うことだけで充分に社会的な意味はあるのですから。
ご結婚される2人が幸せな家庭を築くことこそが、
もっとも重要なことのはずです。





 
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